素麺への愛が重すぎる

素麺への愛が重すぎる故に、淡々と素麺をレポートするブログ。(素麺の評価は完全に個人の好みによるもので、客観的評価ではありません)

【素麺品評会】島原素麺「山崎」(株式会社山崎)

島原素麺「山崎」。
2017年8月時点で、これまで食べた中で一番感動した島原素麺です。

桐箱の表書きは
「山崎の名品 手延素麺 山崎」

「山崎」以外の情報がほとんどありませんが、『超最高級品』と『推奨』の金シールが立派感を醸し出しています。

現代の名工」である四条日山流宗家の田中喜一先生ご推奨だそうです。

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【細さ】★★★★☆

紫に金字のかっこいい帯に包まれた麺が20把。

麺はかなり細いほうです。
キリッとした佇まいで繊細すぎず、芯のある雰囲気。
やや黄色みの強い生成りの麺です。
これは美味しい予感。 

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【茹で心地】

かなりの細麺なので、油断する暇も写真撮る暇もありません。
たっぷりのお湯で茹でて、麺の芯が透き通ったら揚げどき。

茹であがりの手触りはシャリッとまではしないけど、麺に締まりがあっていい感じです。
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(盛り付けにセンスがないのはご容赦ください。)

 

【お味】★★★★★
味は………これは………美味しい……!!
予想以上に美味しすぎて目を見開きました。
しあわせ感があふれだします。
文句なく★5です。

茹で上がっても表面に締まりがあって、しっかり芯が通った歯ざわり。
小麦の味もしっかりしていて、食べていて飽きが来ない。

細麺ですごく美味しい素麺は「ちゅるちゅる」か「シャリシャリ」のどちらかの食感になる印象がありましたが、これは正統派な感じで「つるつる」もしくは「するする」という食感。

甘くてやさしい「高千穂峡つゆストレート(かつおだし)」とも、バシッと酸味を利かせた「スゴだれつゆ」とも文句なく合います。
個性がしっかりしているので、個人的には「スゴだれつゆ」とあわせるのが好きかな。
キリッとした武家のご新造さんみたいなイメージがあります。

【オススメの食べ方】

シンプルに冷やし素麺で食べたい麺です。個性がしっかりしているので、味が強めのつゆでも大丈夫。
麺が強いのでチャンプルーとかパスタ風とか、炒めアレンジも合うんじゃないかな…
と思いますが、もったいないからやらない。

【その他】
こちらの素麺はしおりがすごかった。

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手延そうめん「山崎」は、厳選された最高級製麺用小麦粉と沖縄産天日塩・精製した純正胡麻油を国立公園雲仙の伏流水で真心を込めて仕上げております。
 この「山崎」は細麺ですがこしが強く、とても上品な風味の良さが、皆さまから広くご好評を頂いております。

すごい、冒頭だけで私のほしい情報が全部書いてある。
油の種類だいじ。材料もこだわってますね。

島原手延べそうめんの起源は、遠く江戸時代まで遡り寛永十四年(一六三七年)「島原の乱」後と言われています。「島原の乱」により島原半島南部の人口が激減したため、徳川幕府は各藩に命令し強制的に人数割等をして人々を移住させました。その移住して来た人々の中から「手延べそうめん」が伝えられたと言われています。

(一説には大和地方・播州・小豆島などの移住者から伝えられたといわれています)

一枚の素麺のしおりで私がほしい情報がここまで網羅されていたことはかつてありません。
言い伝えレベルではなく、歴史的考証に基づいたそうめんの起源の説明。はっきりわかってないことは、きちんと括弧書きで区分して書く。
たったこれだけのことがどれだけ有り難いか…。

山崎さん、ありがとうございます。
ネット販売はされていないようなので、興味のある方は電話やFAXで問い合わせてみてください。

【基本情報】
品名:WS-30
原材料:小麦粉・食塩(沖縄産天日塩)・食用植物油(純正胡麻油)
製造者:株式会社山崎
住所:長崎県島原市南崩山町3338-3
TEL: 0957-64-5552 / FAX: 0957-64-5553

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宮崎・高千穂峡つゆ

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